【演じ屋】31話ネタバレ｜どうしても熊田の気持ちが理解できないアイカは彼の元へ向かい…。

♦アイカの訪問

ある晩、熊田は仕事を終え帰宅しようとした大介を呼び止めると、一万円を手渡します。

驚く大介に、明日は休みだから両親にご馳走するよう促したのです。

ただでさえお世話になっているのにと遠慮する大介に、いいから受け取れと微笑む熊田。

大介は戸惑いながらも、熊田に頭を下げると店を後にしました。

それからすぐ店の戸が開き、熊田は大介が戻って来たのかと思い顔を上げます。

しかし、そこに立っていたのは大介ではなくアイカだったのです。

♦アイカの質問

突然現れたアイカに戸惑いながらも、今日はもう店を閉めてしまった事を伝える熊田。

この前のお釣りを渡そうと急ぐ熊田でしたが、アイカはある質問をぶつけます。

アイカは彼を真っ直ぐ見つめながら、「森永大介」と言い放ったのです。

驚き絶句する熊田に、大切な息子の命を奪った人間を雇うなんて理解できないと訴えるアイカ。

彼女が週刊誌の記者だと勘違いした熊田は、大介の事は何も話せないと誤魔化します。

しかしアイカは引き下がる事なく、再度彼に理由を尋ねたのです。

彼女の意思が固い事に気付いた熊田は、店内で話そうと促すのでした。

♦許せない想い

その後、事故当時の事を語り出した熊田。

彼は息子を失ってから、警察や弁護士に大介の生い立ちを聞かされたと言います。

病弱な両親の元に生まれ、劣悪な環境で育った大介。

学校では虐められ、逃げ場を失った彼は非行に走ってしまったと言います。

しかし大介の不幸な境遇を聞かされても、熊田の心は治まりません。

大事な息子を奪った大介を、どうしても許す事ができなかったのです。

それからしばらく経ち、大介がまたも無免許運転で事故を起こしたと知った熊田。

大介が全く反省していない事に怒りを覚えた熊田は、包丁を手に公園に向かったのです。

公園では一人ベンチに座り込む大介の姿がありました。

♦熊田の決意

大介を殺し、息子・亮一の元へ行こうと決意する熊田。

包丁を握りしめた彼が大介の元へ行こうとすると、なんと亮一がそれを制止したのです。

良く見るとそれは亮一ではなく、木の枝が服に引っかかっただけでした。

それでも亮一に止められた気がして、何とか思いとどまった熊田。

そのまま大介を眺めていた彼は、予想外の光景を目にする事になります。

大介の前で転んでしまった小さな女の子。

手に持っていた箱を落としてしまった女の子は、大切にしていたおもちゃが見つからず泣き出してしまいます。

すると、大介がその場にしゃがみこみ一緒に探し始めたのです。

シバコロ

『演じ屋』第31話はここまで！

ミケネコ

第31話では、包丁を手に大介の元へ向かった熊田。
彼の目には明らかな殺意が宿っていました。
それとは対照的に、穏やかに微笑みながら熊田を止めた亮一。
亮一は父に何か伝えたい事があったのかもしれません…。
彼のこの笑みが意味するものが何なのか気になるところです！

『演じ屋』第31話「なぜ許せたのか」感想まとめ

♦理解できない熊田の行動

大切な一人息子・亮一の命を奪った大介を店で雇い続ける熊田。

しかも彼を蔑ろにするどころか、現金を渡し両親にご馳走するよう促すなんて驚きです！

彼が大介を許し、支援する理由は一体何でしょうか？

熊田と同じ境遇のアイカは、どうしても彼を理解できずにいました。

読者ですら熊田の気持ちが分からないのだから、当事者のアイカが違和感を覚えるのも当然だと思います。

大切な人の命を奪われたのに、更生する手伝いをするなんて…。

熊田が仏様に思えてしまいます！

♦熊田の葛藤

それでも最初は熊田にも葛藤があったと言います。

大介の不幸な生い立ちを聞いても彼を許す事ができず、殺意を抱く熊田。

遺族としてはごく普通の感情だと思います。

しかも大介が再度事故を起こしたと聞いた熊田の怒りは爆発。

包丁を手に殺しに向かったとは驚きました！

今の二人の関係からは想像できませんが、熊田の中にも相当な葛藤があったようです…。

熊田が踏みとどまったのは、服が枝に引っかかったから。

彼は亮一に止められたと勘違いしますが、本当に止められたのかもしれません…。

少なくとも、これで大介という男を知る事ができたのではないでしょうか。

大事な物を落としてしまった女の子と一緒に、探そうとする大介ですが…。

熊田がこの後一体何を見て心境が変化したのか気になります！