ガンガンONLINEで掲載中の『いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?(君塚力/日丘円先生)』の第26話のネタバレと感想をまとめました。
【『いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』前話あらすじ】
相沢に謝罪を求めらた鈴木ですが、もう時効が過ぎていて犯罪者ではない自分が謝る意味が分からないと言います。
相沢は鈴木のその言葉で、鈴木からすべてを奪う覚悟を決め・・・。
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『いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』26話「復讐の狼煙」ネタバレ
◆鈴木との会話を全て詩織に聞かせた相沢は・・・
相沢から理科準備室に謝りたいことがある呼び出されていた詩織は、隣の理科室から聞こえてくる相沢と鈴木の会話を全て聞いてしまいます。
鈴木が帰った後 準備室にやってきた相沢は、呆然としている詩織にいじめでつけられた傷のほとんどが鈴木につけられたものだと説明しました。
相沢が詩織に頭を下げて謝罪しますが、詩織には謝罪される意味が分かりません。
相沢は詩織のいじめを知った最初の頃、詩織が鈴木の娘だということが頭を離れず純粋な被害者としてみることができませんでした。
本来なら詩織の保健室の動画が取られる前に、詩織を救うべきだったというのです。
相沢が鈴木にいじめられていたことと、詩織がいじめられていることを別に考えることができなかったと相沢は再度謝罪しました。
◆相沢の謝罪の意味を知った詩織は・・・
詩織は鈴木の娘である自分、に憎しみが向くのはおかしくないと言って相沢に近づきます。
相沢の傷が残る手を両手で握った詩織は、自分の父親が相沢の人生をめちゃくちゃにしたことを謝罪して涙を流しました。
相沢は詩織をいじめから守ろうとすることと、鈴木に復讐することに矛盾を感じていたと言います。
鈴木に復讐をすれば詩織の家庭を壊すことになるばかりか、場合によっては詩織まで地獄に落ちてしまうかもしれないのです。
詩織は相沢が鈴木との会話を聞かせたのは、詩織から父親を奪ってしまうかもしれない復讐をする意思を伝えるためだと気が付きます。
◆詩織に電話を掛けた鈴木は・・・
その時。
詩織のスマホに鈴木から着信が入り、詩織は留守番電話に接続する直前に電話をスピーカーにしました。
鈴木は詩織に誤解があるから、もう一度会って話し合いたいといいます。
矢崎が一方的に好意を持たれていただけで、不倫はしていないと返事をしない詩織に鈴木は一方的に話し続けました。
相沢のことも今日初めて会って話したと同級生である事実を隠して、相沢は詩織を心配するそぶりも見せなかったと嘘をつきます。
全てを聞いていた詩織が鈴木の嘘を信じるわけもなく、詩織は鈴木が話している途中で電話を切りました。
そして許可などいらないといった詩織が顔を上げると、自分にはもう父親はいないと涙を浮かべます。
◆矢崎の部屋にやってきた鈴木は・・・
翌日。
鈴木は矢崎の部屋を訪れました。
鈴木の来訪に驚いている矢崎に、鈴木は玄関先で無理やり関係を終わらせたことを頭を下げて謝罪します。
鈴木は50万円入っている封筒を手切れ金として渡すと、詩織に自分が一方的に好意を抱いて付きまとったと言ってほしいとお願いしました。
詩織の母親を勘違いさせて自殺に追い込んだのも自分のせいだと言ってほしいというのです。
矢崎はあまりにも身勝手な鈴木の言い分を聞いて、呆然としました。
大事な生徒だった詩織が不幸になるのを見たくないだろうと言った鈴木は、一度でも愛した男の最後のワガママを聞いてほしいと矢崎を抱きしめます。
矢崎が少し考えさせてほしいというと、鈴木はの顔をにやりとゆがみました。
矢崎が返事は今日中がいいのか尋ねると、鈴木は本部から部長がくるから遅めのほうがいいといいます。
鈴木は来月本部に異動が決まっていて、今後のことを話すためにやってくるというのです。
矢崎は昇進する鈴木におめでとうと笑顔を浮かべました。
◆鈴木が部長と話をしていると・・・
鈴木は本部からやってきた部長に仕事ぶりを褒められ、優秀な部下たちのおかげだと謙遜して見せます。
部長は花形部署である本部の第一営業部で頑張ってほしいと、鈴木に期待していると声を掛けました。
部長に褒められた鈴木は頬を緩め、期待に沿えるよう尽力することを頭を下げて約束します。
鈴木は部長に取り入って役員の座に駆け上がろうと、下心満載でした。
唯一の問題は詩織が矢崎の言葉を信じてくれるかどうかだと考えていると、女性行員が部屋に入ってきてロビーで騒いでいる女性が鈴木を呼んでいると言います。
◆銀行にやってきた矢崎が・・・
急いでロビーにやってきた鈴木は騒いでいる女性が矢崎だと知り、顔を真っ青にしました。
矢崎は鈴木の目の前で手切れ金入りの封筒から取り出したお札をばらまいて、50万を叩きつけて子供を下ろせと言ったと大声で言います。
鈴木は離婚もすると言っていたと矢崎が騒ぐせいで、ロビーにいた客は鈴木に注目しました。
鈴木は矢崎が誰かと勘違いしていると言って、外に連れ出そうとします。
矢崎は不倫がばれて鈴木の妻が自殺未遂した時も、一緒にホテルで過ごしていたのにそんなことを言うのかと怒鳴りました。
矢崎が叫んでいる姿は同僚たちだけではなく、部長も見ています。
鈴木の薄情さにはうんざりだと銀行から出ていこうとする矢崎は、鈴木とすれ違いざまにこれが変じたとつぶやきました。
矢崎が出て行ったあと遠巻きに見られていた鈴木は、ずっとストーカー行為をされていてすべてが矢崎のでたらめだと説明します。
しかし南雲が撮った鈴木と矢崎が腕を組んでホテルに入る写真が、ファックスで何枚も届き言い訳ができる状況ではありません。
鈴木は写真をかき集めながら理由があると、言い訳をしようとしました。
すると部長が届いた写真を手に取り、話したこともない女性とホテルに行く理由を話そうというのかと詰め寄ります。
窓口業務をしていた同僚たちが客に騒がせたことを謝罪している中、鈴木は去っていく部長の後を追ってまだ言い訳を続けようとしました。
ところが部長は鈴木の本部への異動を白紙に戻すと言い、銀行員に敗者復活戦はないと釘を刺して去っていきます。
◆呆然と街を歩く鈴木は・・・
敗者と言われたことにショックを受けて呆然と街を歩いていた鈴木は、矢崎に連絡しようと電話を掛けますがつながりません。
鈴木は人目もはばからず、街中で怒りのままクソ女と大声を上げます。
最近暴走気味だった矢崎がまさか銀行まで押しかけてくるなど、想像していなかったと鈴木は後悔していました。
鈴木は写真をファックスしてきたのも矢崎だろうと考えていましたが、その方法がわかりません。
矢崎はファックスが送られてくる寸前まで、鈴木の目の前で騒ぎを起こしていたのです。
その頃。
鈴木の勤め先の銀行に鈴木の過去の暴行を暴露する電話が入っていました。
今もいじめを反省しない父親の代わりに娘が謝罪するとは、あまりにも辛すぎます。
いじめられる苦しさがわかるから、憎しみが自分に向くのもわかると言える詩織。
鈴木の娘なのに、本当にいい子に育ったものです。
『いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』26話「復讐の狼煙」感想まとめ
全てを詩織に知られているとは知らずに、まだ嘘をつこうとする鈴木。
詩織は父親の代わりに相沢に謝罪したのに、保身ばかりですね。
そりゃ詩織も愛想をつかして当然です。
いじめの原因を作ったのも父親。
娘がいじめられていても、いじめられる方にも責任があると言った父親。
母親の自殺未遂の原因も、相沢をいじめていたのも・・・。
いじめられていた詩織には相沢をいじめていた鈴木も、自分をいじめていた南雲たちも同じにしか見えなかったことでしょう。
もう父親はいないと涙を浮かべた詩織に、もらい泣きしそうでした。
鈴木は本当に自分のことしか頭にないですよね。
矢崎に対しても誠意のかけらもない。
不倫の罪を全て矢崎に背負わせようとする鈴木に、はらわたが煮えくり返ります。
既婚者の鈴木に手を出した矢崎も悪いですが、鈴木の態度を見ていると矢崎に同情したくなるほどです。
そしてとうとう鈴木は自分の非常識な行動が、自分に降りかかることになりました。
このまま順風満帆に生活を送られたら、相沢も詩織も詩織の母親も矢崎も納得できるわけがありません。
家族も地位もすべて失うことになって、自分がやってきたことの報いを受けたらいいと思います。
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